1997年1月から皇帝が心を痛ませてきた、新幹線座席の肘掛けなわばり争いが、密かに進展していました。
3人がけの座席に肘掛けが4つ。腕は通常6本。2本の腕は肘掛けの恩恵に預かれません。
一般的に、先に領土を獲得したほうが有利だと思われていましたが、2020年にデビューした新幹線N700S系では、肘掛けの帰属が明確になっているのです。
皇帝も以前はしょっちゅう新幹線に乗っていたし、割とグリーン車に乗るので(やや本当)、庶民のなわばり争いなんてどうでも良かったんだけど、たまにはグリーン車じゃないこともあるので(やや本当)、そのときに撮影した結果がこの写真です。
窓側席は窓側に、通路側席は通路側の肘掛けに、そして、真ん中席は、通路側の肘掛けそれぞれコンセントが付いています。これが着座者の利用権ありと考えるなら、少なくとも通路側席の肘掛けは、通路側の一つだけ、ということになります。
一方、窓側席は…あれ? 窓側と真ん中の間の肘掛けにはコンセントがないナリよ。
つまるところ、3人がけ座席なわばり問題は、通路側席が脱落しただけで、まだ真ん中席と窓側席の争いは終わらないナリか?
しかし、ここで提言です。
従来、東京駅で乗車した人に窓側と通路側をとられ、否応なしに真ん中席に乗っていた、品川駅から自由席に乗車する、いわば虐げられ続けてきた人のためにも、せめて真ん中席の人は、両方の肘掛けを使ってよい、と、JR東海はハッキリ明言するべきではないでしょうか。
これにて一件落着!
と思ったら、2人がけ席のなわばり争いについては、まったく解決が見られていないことが判明しました。領土問題は根が深いです。