このところAIが世の中を騒がせています。
AIとは「オートプシー・イメージング(Autopsy imaging)」。『チーム・バチスタの栄光』などの小説に登場する死体に対する非破壊検査技術のことです。不審な死を遂げた人でも、解剖されるケースはそう多くないけれど、AIが導入されれば、解剖しなくても、お手軽に死因を追求できるというヤツです。
AIが普及すると、およそ半数の人が仕事を失う、と言いますが、そうすると世の中の半数ぐらいの人が解剖医ってこと? あるいは、死因が特定できてしまうことで、これまで自然死だと思われていた人が実は殺人で、それで逮捕されたりする人が出たりして仕事ができなくなるとか? 謎は深まるばかりです。
そんなAIが、どういうことか、質問に答えてくれたり、絵を描いてくれたりするということで、皇帝も半信半疑ながらも試してみました。
まずは絵。皇帝が普段描いているような絵をお願いしてみた。お題は「扇子を持っているトノサマガエル」。
AI作。
カエル要素は多いけれど、その他のことが知らんぷりされているナリ。
皇帝が筆を取ったのがこちら。
扇子を持っていて、トノサマで、カエル。100点満点だな。90てん、て書いてあるけど。
お次は質問だ。帝国の存在について聞いてみるナリ。
差別的または侮蔑的な印象を与える可能性があるため使用を避けることをお勧めされてしまったナリ。
つまるところ帝国存亡の危機ではないか。
気を取り直して、過去に皇帝が考案した政策についても聞いてみるか。
コンビニおにぎりの代行業について聞いてみるぞ。
需要があるかもしれない! 需要があって他社と差別化できれば、うまくビジネスを展開できる可能性はある!
すげえ! あらゆるビジネスは、需要があって差別化があれば、うまく展開できる可能性はあるに決まっているが、それはつまり、コンビニおにぎり代行業も、ビジネスの末席に加えてもらったことに他ならない。
あ、そうだ。皇帝が答えていた人生相談も、面倒だからこいつらにやらせたらいいんだよね。
過去の相談を引っ張り出して答えてもらってみよう。
まずは、中学生なのに晩御飯を作るという相談。この相談者も、今は中年になって寝転んでオナラとかしていると考えると感慨深いですね。
オムライス簡単って書いてあるけど、ちゃんと作ろうと思うと結構難しいぞ。
あと、今日は皇帝も焼きそば作ろうと思ってたんだ。気が合うね。
もう一つ聞いてみよう。
ウンコ系の質問。きっと侮蔑的とかモラルがとかで断られちゃうんだぜ。ヒヒヒ。
あれ、答えてくれた。
しかも、書き出しなんか皇帝が乗り移ったような感じ。それでいて、いいこと言ってるなあ。
なんか健康と幸福が手に入るらしい。便秘してみるもんだなあ。
以上、AIがあると、差別的または侮蔑的なので帝国は閉じさせられるし、質問には答えてくれちゃうしで、皇帝の仕事がなくなることがわかったナリよ。